「俺はよく来るんだ。
 自分の好きな本を探したり、
 この静かな空間の中で
 色々考え事をしたりするんだ」



「へぇ…大人だね」



「いや、全然。
 たまに窓の外で遊んでる人達を
 見て悔しい気持ちになったり…
 だから俺はただのガキ」



寂しそうに笑った。

そんな姿を見ていると

胸が締め付けられる思いになった。



「…大丈夫だよ。
 相沢くんは一人じゃない。
 クラスの子達もそうだし、
 あたしはもう友達だよっ!」



あたしはゆっくり微笑んだ。

相沢くんは一瞬驚いたような

顔をしたけどすぐに微笑んだんだ…