相沢くんに連れてこられたのは

静かな図書室。



普段来ないから変な感じは

したけれど、神秘的な空間に

本の古い匂いが漂っていて

正直、落ち着いた。



そんな物珍しさに辺りを

キョロキョロと見回してると



「水瀬さん」



不意に声をかけられた。



「図書室は、初めて?」



「うん…」