「…おはよ、遥香」



小さな声が頭上から聞こえた。



「…ッ相沢くん…」



いきなり話しかけるから。


いきなり優しく微笑むから。


いきなり“遥香”なんて呼ぶから。



…心臓の音が加速していく。

それと同時に顔が赤くなる。



「え、遥香って…えぇ!?」



由梨は驚いてあたしと

相沢くんを交互に見ている。



「えっと…実は昨日、
 付き合うことになりマシた…」