「大丈夫だよ」


君がそういうと本当に大丈夫な気がしてくるんだ。
だから僕は頑張れる。


君が大丈夫と言ってくれるから。


僕が何かで失敗したり、あるいは何かが思うように出来なかったり…。
そんなときはいつも君が「大丈夫。あんたにならできるよ」って励ましてくれるから。


だから僕は頑張れる。


でも、今は君がいない。


泣いたって、叫んだって、君は戻ってこない。帰って来てはくれない。


僕は君が大好きだ。


僕は君にその想いを伝えられないまま…。


そのまま君は僕の手が届かない所へと姿を消した。


思いの外涙は出なかった。
変わりに僕はどんどん落ちていった。


君がいたらきっと呆れるだろう。
もし、君がいたらきっと怒るだろう。


でも、仕方ないんだ。
僕には時間が必要なんだ。
君のいないこの環境で立っているには…。


時間が必要なんだ…。


だけどね、最近思うようになったことがあるんだ。


もしこの先君に会えるようなことがあったなら、胸を張って頑張っていることを伝えなきゃって。


でも、今の僕じゃそんなこと到底無理。


だから頑張らなきゃ。


大丈夫。
僕になら出来るさ。
絶対に出来る。


そうやって自分を信じて歩いて行こう。


大丈夫、大丈夫。