ねぇ…瞬



あの日からもう一年とちよっとが過ぎたよ。

早いね。



ねぇ…瞬


私、まだ瞬のことが好き。

言葉じゃ表せないくらい好き。


この世にはたくさんの言語が存在してるのにそれら全てを使ってもあなたへの『好き』は言い表せない。



ねぇ…瞬


もう一度だけでいい。

もう一度私にその笑顔を見せて。


そんな事もう出来ない。

それは分かってるよ。

イヤってくらい分かってる。

でもね。

痛いんだ。

人には見えない所ばかり痛むんだ。



それはきっとあなたしか治すことが出来ないの。

でも、それはきっと時間が解決してくれる。





いや、無理かな…。





この町には君と過ごした思い出が沢山ありすぎるから。





前のような形の町はもうないけれど、それでも町の面影が残っているから。










あの日あの時。


あなたの名前は絶対に載ってると信じて、私は生存者リストを見ていた。


でも、そこにあなたの名前はなかった。


道路がなんとか開通してあなたの元にいけるようになったから…。


だから私は…。










ねぇ…瞬


私は今でもあなたがとても好き。


今はもうあなたと過ごした日々は思い出でしかないけれど、それでも私はあなたが好きだった。


もういないあなたに伝えるよ。









私は生きています。










もし、願いが叶うなら、もう一度。










もう一度、あなたに会いたいです。