君は毎朝、布団の中で丸まっている。

どうしたの?

呼び掛けても返事はない。


君は毎日、布団の上で空を見上げる。

見上げては、涙を流す。

どうしたの?

もう一度呼び掛けてみる。

今度は微かな泣き声と、鼻を啜る音。


君は毎晩、布団の上で夜空を見上げる。

真っ暗な部屋の中、君はいつも考えている。

どうするかは君次第。


どうしたの?

私は最後にもう一度呼び掛けてみた。

そうしたら、君は初めて私に顔を見せてこう呟いた。

怖いんだ。

私は微笑んでこう言った。

怖いの怖いの飛んでゆけ。

そうして頭を撫でると、君は不安そうな顔を笑顔へと変えてくれた。