彼氏に一方通行

田所は飽きたんだ。私の身体じゃもう欲情しないんだ。

そして冷めたんだ。きっと別れたいと思っているけど、切り出せないんだ。田所、優しいから……。



夏を楽しむ若者たちで賑わう園内を、ただ一人、半泣きになりながらトボトボ歩く。



ふと、フードショップの上部に飾ってあるハンバーガーの写真に目が留まった。


お腹空いたなぁ……。


まだお昼時じゃないからか、客は一人も居ない。吸い寄せられるように近付いて――

「テリヤキバーガーとアイスコーヒー」

躊躇うことなく注文した。



店員の可愛らしいお姉さんが爽やかな笑顔で応じ、トレイの上に注文したものを乗せてくれる。その間にお金を取り出そうとして、私はようやく気付いた。


財布、ロッカーの中だ。しかも、ロッカーキーは田所が持っている。