「大和ー」





急に母さんが呼んだ。





「…何…」





「お父さんがね九州に行くことになったの」





九州?





結構遠いじゃん。






「で私と大和も一緒に連れていくって」





「勝手なこと言うなよ!…俺はここにいる!」





「もうダメだ」





はっ?ダメ?





「もうお父さんが学校に転校届け出出しちゃったの」





母さんは寂しそうで俺もそうするしかなかった。





「……わかったよ…でも夏まで待ってくれよ!」