「……あの…」 「…2組の及川さん…なんでしょ」 美羚が手を挙げた。 珍しいな。 「……拒否権とかないんですか?」 えっ……したくないのか? てか俺はなんちゅう王様気取りしてんだ? 「拒否権はないです」 美羚は困った顔をした。 「じゃクジを引くので1年の長谷川さんから」 そして次々とクジを引いていく。 俺は9番だった。 相手は美羚がいいな。