俺の隣からは女の声がした。 「ほんと?」 今度は浅科の声。 「美羚……いるのか…」 「………はい…」 最初に発した声の女の子が答えた。 美羚はなにしてんだろうな。 しかもなんで俺ここにいるんだ…? 「…大和くん、熱出て倒れたんだよ!」 俺が倒れた? 「でね、遙くんが運んでくれたの」 あいつが…? なんで俺を…? 意味わかんね。 「あっ私と佑菜このあと出なきゃならないからいくね」