彼の独占欲

事務所で、先輩とたわいない話をしていた時のこと


「お前…男できただろ」

いきなり、先輩に問われた…それも法廷でもしゃべり方で…

私は弱い。このしゃべり方…ウソは言えないのよね。

「はい。」

「何やっている奴だ?同じ弁護士かい?」

「いえ…ドクターです。」

「医者かぁー…ってもしかして、あんときの奴か?」

「はい…そうです」

「真子ちゃん…調べた資料よんだよね。彼の腕は一級品だ。
 しかし、女性問題は別だよ。
 悪いことは言わないから…別れた方がいい」

「そんな…彼はそんなんじゃなくって。今はちゃんと私一人なんです」

「そうか…それならいいけど、お互いに忙しい仕事だろ。あえているの?」

「週に1回程度…」

「まっ。真子ちゃんが決めたことだから…」


歯切れの悪いしゃべりの先輩…何か含んでいるような…