やっと、見つけた。
思いの外遠かった。
道が結構要り組んでるよなぁ、此処。
……俺、方向音痴じゃないし。
断じて、迷ってないはず。
自動ドアが開き、迎え入れてくれる。
中からはふわりと暖かい空気が漂っていた。
何を探すわけでもなく、取り敢えずバッシュを手に取った。
品揃えいいなぁ。
手に取っては戻し、手に取っては戻しを繰り返していると、自動ドアがまた開き足音が俺の後ろで止まる。
「?」
振り替えったら、あ、とぽかんと口を開けている中学生。
あ、確か……えーと。
「柏木聖也?」
「、はい。えと、……杉下雅司さん?」
「ん、そうそう。よく覚えてたな」
「川崎さんから話を聞いて。あ、バスケ部って話。」
「おー。柏木もバスケ?」
「はい!」
「練習は?」
「午前中で終わりです」
「ふーん。お疲れ様」
そこで持っていたタオルを戻した。
柏木は俺の隣に移動してバッシュを取る。
「杉下さんは、えと、あー……野村さん!野村さんと一緒じゃないんですね」
「今日は親戚来るんだって」
「そうなんですか」
……。
………。
何を言いたいんだろうか?
俺は視線を売り物から柏木に移す。
バッシュを見ているけど明らかにそわそわしている。
「……どうした?」
「あ、の。今暇ですか?」
「そうだな。この後の予定はない」
応えると柏木の目が輝いた。
「じゃあ、バスケしましょう!」

