「んー!面白かった!」
「最後めっちゃ感動した!ヤバイな、コレ。DVD買おっか……な」
聖ちゃんの素を見た気がします。
「うぁ、えー、と……すみま」
「DVD出るの楽しみだね」
「え。あ、はい!」
聖ちゃんは私に謝りすぎだと思う。
敬語じゃなくてもいいのに。
「あの、川崎さん?」
不貞腐れてた(自分で分かるくらい不貞腐れてた)私に、恐る恐る声をかける。
「あ、ごめん!何?」
「もうすぐお昼ですけどどうします?」
帰りますか?それともどこか行きますか?
……。
帰るつもりなかったんだけど、どうしよう。
帰りたいのかな?
なんか変な事したかな?
気合い入れすぎた、とか?
「川崎さん?」
聖ちゃんが呼んでるよ。
なんか言わないと、えーと。
「……帰りたい?」
何故語尾をあげた私!
「俺、正直帰りたくないんですが、川崎さん来るとき具合悪そうだったので」
「そんなに?……私ももうちょっと一緒に、居たい、です」
「………」
何か変な事言ったかな?
黙っちゃった。
「柏木くん?」
「じゃあ、行きましょう、か」
カタコト言葉が気になるけど、聖ちゃんと居られるそうです。

