……。
………。
沈黙がいたい。
さっきからみーちゃんの方をチラチラ見てるけど、無表情だ。
「、あのみーちゃん。よかったの?」
「何が?」
「彼氏さんでしょ、さっきの。大事な話とか」
「いいの。ただの別れ話だから」
別れ話。
別れ、話。
「みーちゃんまた別れちゃったの!?」
咲の口がすべった。
みーちゃんはモテる。
美人でさっぱりしてて男女問わず公平だ。
女子側にはあんまり好かれていないが、それは美人が故の宿命らしい。
座右の銘は『来る者拒ず、去る者追わず』。
「今度の原因は何?」
咲は呆れたという感じを隠しもしない。
「愛が重い」
「え」
「今何処にいるの、何してるの、誰といるの、何で会ってくれないの」
「うわぁ」
「でも、さっきの先輩でしょ?」
「そうだけど。年上が寛大っていう決め付けはダメね」
「1歳しか違わないよ?」
「優奈、みーちゃんの前の彼氏忘れたの?」
……大学生でしたね。
しかも別れた理由も今回と同じような感じでしたね。
「えと、な、慰め会とか開く?」
「絶対やめて」
有無を言わさぬ迫力だった。

