大貴に今、悩んでるというか思っている事を言った。
上手く伝わってるかわかんないけど(だって俺国語2)。
今までこんな気持ちなかったのに。
どこが好きなんだろ。
……違うな。
どこっていうより、全部好きなんだ。
嫌いなところなんてないんだ。
「要するに、物足りないんだ」
「物、足りない……」
「大体駅から川崎さんの家までの道のりだけっていうのが変」
「変って、何で!?じゃあ何か!川崎さんとは会うなと!?」
それこそ死ぬ!
ていうか、帰り道(しかも月木は川崎さん、塾)くらいしか会えないんだぞ。
「違う違う。休日とかもあるじゃん」
「きゅーじつ?」
「首傾げるな。遊びに誘えって言ってんの」
「無理!無理無理無理無理!」
断られたらどーすんだ!
死因がショック死とか嫌だ。
「大丈夫だって。あ、おい!悠里」
振り返ると安土と一緒に悠里が窓から顔だした。
「何よ」
「相変わらず言葉悪いな」
「……文句言われる筋合いないんですけど」
「まあまあ。顔怖いよー?」
安土が悠里の眉間を突ついた。
素でやってるって凄いよな。

