川崎さんと一緒に帰って1ヶ月がたった。
特にそれといった進展もなく、もしかして俺脈なし?とか思ったり。
それでも、隣で歩くだけで心が五月蝿くなる。
最初は一目惚れだったのに、好きという気持ちがよりいっそう膨らんだ。
隣を見ると俺より少しだけ高い身長。
少しだけ見上げると交わる視線。
目が合うと、少し照れくさそうに微笑んだ。
やば、可愛い!
「も。死にそう」
「え?」
「あ、いや。何でも」
「そっか」
他愛もない話、部活の顧問とか大貴の事とか。
俺の話なんてたいして面白くないはずなのに(だって俺国語2。文章力なんて皆無)いつも楽しそうに笑ってくれる。
あぁ、また。
また俺の方が好きになった。

