年下恋心




みーちゃんと咲が張り切ってはや2時間。

こんなに服に没頭できるのかと感心した。


ファッションとかさっぱりだもんなぁ。


大体がジーパンなのでスカートの名前とか知らない。

って言ったら、女子高生失格だと怒られた。



「よし。これでばっちり」

「スカート……短い」

「これくらいで丁度良いの!」

「絶対、絶対にこれ着て行ってね!」

「はい……二人ともありがとう」

「どういたしまして」

「デートの報告待ってる!」

「ところで、何の映画観に行くの?」

「……さぁ?」

「いーじゃん、そんなことは!とにかく楽しんできて!」

「ありがとう!」

「デートの報告待ってるから」



あーはいはい。

咲の頭にはそれしかないのね。

はじめて女の子らしい、可愛い服を買った。

それだけなのに胸が高鳴った。


可愛いとか似合ってるとか言ってくれるかな?

あぁーもう、すっごく楽しみ!



抱えている紙袋をぎゅっと抱き締めた。