年下恋心




聖ちゃんから、で、ーとのお誘いを受けてから私の頭は服選びでいっぱいだった。



「ということで、手伝ってください!」

「優奈に、優奈に春が来たー!」

「良いけど。どんな服?」



叫ぶ咲を無視してみーちゃんが、やっぱりスカート?と聞いてきた。



「そうだね、スカート。……あ、だめ。足晒すとかないわ」

「今晒しとかないと何処で晒すのよ」

「優奈の足、そんなに太くないよ?」



や、そんなことある。

他の子の見て撃沈するもん。



「えー、可愛いとか思われたくないの?」

「思われ、たいです」



私、聖ちゃんと行くなんて言ってない。

映画見に行くんだけど服選んでーみたいなノリで言ったと思うんだけど、あれー?



「柏木くんの好みがわからないからなー」

「うん。生足は必須?」

「ニーハイで良いと思う」

「あ、これは?」

「可愛いけど、咲の好みでしょ」

「じゃあ……これ!」

「あ、良いと思う!候補候補!」

「優奈、持って」

「あ、はい」



蚊帳の外だー。

でも二人とも楽しそうー。


あれ、さっき柏木くんって言った?

気のせい?

あぁ!

そんな短いスカート履けないよ?

上の服は好きだけど。

一応予算決まってるんだよー。


あ、スウェットほしいな。



「おい、どこ行ってんだばか」

「あ、すいません」