「うぁ、ん゛ん!あの……………………返事聞かして下さい」

「っ、はい」



心臓がバクバクなる。



「……一日中考えたんだけど、いきなり恋人になったら多分お互い気、遣うし、話とか出来ないと思う」

「……」



聖ちゃんの瞳が揺れた。

視線が下がり、俯く。



「私ね、好きって言われたら好きになっちゃうの」



顔が勢いよく上がり、視線がぶつかる。

吃驚した表情で瞬きを数回。

ぱちぱち。



「こんな軽い気持ちで彼女とかなれない。失礼でしょ?せ、柏木くんはちゃんと伝えてくれたのに。だからね、」



ここで溜まっていた息を吐き出す。

手に嫌な汗もかいてきた。

これで嫌だって言われたら一生恋できないな、多分。



「だから、柏木くんの事ちゃんと知ってから好きになりたいの。もし、まだ柏木くんが私の事好きでいてくれたら、その時は付き合って下さい」



言ってから気付いた。


とんでもないこと言っちゃった。


何様!?

いや、違うの!

告白は本当に嬉しかったの!

只、私の気持ちの問題で!


頭暑くて何言いたいか分かんなくなってきた。



ていうかもう一層今私を振って!