「っ、はぁはぁ……すみま、せ……遅れ、ました…!」
「あ、大丈夫です!今着いたとこなので」
待ってません、と言うと息は荒いもののホッとしたようだ。
辛いようなので背中をさすってあげると、呼吸も楽になったようだ。
「ありがとうございます、」
「いえ、あ、どういたしまして」
聖ちゃんが赤いからつられて赤くなった。
さっき冷やされたばっかなのに。
……沈黙。
な、なんか喋ろう!
「「あの」」
かぶったー!
何てベタな切り出し!
「何ですか、川崎さん」
「へ、あ、いや。」
よし、自分の気持ちをはっきり。
「部活してたんですか?」
世間話を始めちゃった!

