トンネルを抜けて、少したってから駅に着く。

駅から出ると冷たい風が頬を冷やしてくれた。


えっと、待ってれば良いのか。
それとももういる?


回りを見渡しても聖ちゃんらしき人物はいない。

制服だからすぐ分かると思ったんだけど。


すると、こっちに向かって走ってくる人がいた。

中学指定のジャージではなく、ちょっと格好いいウィンドブレーカー。


……聖、ちゃん?