「ちょ!食べ過ぎ」
「ごちそーさまでした」
―――このやろう。
ゴミはちゃっかり返してきやがった。
仕方ないのでコンビニ袋の中に入れる。
「あのね杉下くんに女の子、あ、ほら3組の」
「マネージャーさん?」
杉下雅司-スギシタ マサシ-くんは咲の彼氏さん。
格好いいというか、優しい顔つきをしていて性格ものほほんとしている。
マネージャーさんは杉下くんのバスケ部のマネージャー。
「うん、そう。名前なんだっけ?」
「んー。あんまり仲良くないからなぁ」
「分かんなくてもいいじゃん」
咲の目が据わってて怖い。
みーちゃんの方を見ると肩を竦めていた。
「あー……その子がどうしたの?」
「まーくんのこと好きみたい」
「……」
「…………」
「うっそー!!」
「考えすぎじゃない?」
「絶対そう!」

