朝がやって来た。

まだ何も考えてない。


悠里は中学校が近いので結構遅くまで寝ている。

両親も爆睡だ。

簡単に作ったご飯を食べ、学校に行く用意して、出かける。

駅からそう遠くないから徒歩だ。



「おはー」



駅に着いたら咲が待っていた。

眠そうにまぶたを擦っている。



「おはよう。あの、さ」

「んー」

「相談したいことがある」

「……じゃ、みーちゃんと聞く」



にこりと笑って言った。

私一人じゃ答えられないかもだから、と。



それからみーちゃんにも会って、昼休み言うことになった。

授業中ずぅっと上の空で先生に当てられても気付かなかった。

5回当てられた。

恨みでもあるのかというぐらい当てられた。

1回も答えられなかった。

何よ、もう。

今日は厄日か。