どうしようどうしよう、とずっと考えた。

考えに考えて、何も出なかった。


あぁ……どうしよう。



「お風呂空いたよーってまだ考えてんの?」

「聖ちゃんが真剣に告白してきたから。私も真剣にこたえないと」

「そうだけど。聖ちゃん泣かしたら許さない」



聖ちゃん>姉ですか。



「私寝るね。お姉ちゃんも明日早いんだから早く寝なよ」

「うん。ありがと」



こういう優しさが悠里の良いところだ。

雀の涙ほどだけど。


私はさっぱりしようと思いお風呂場に向かった。

両親は今日は遅くなるようだ。