お馴染みの柏木聖也くんと大路大貴-オオジ ダイキ-くん。
写真を見ると、成程確かに二人ずば抜けて格好いい。
しかも二人は幼なじみらしく仲も良いらしい。
入学式から数日後。
クラスにも段々馴染んできた頃。
『ヤバいよ、お姉ちゃん!』
『え?』
『あの二人。顔どころか性格も良すぎる!』
『あぁそうなんだ』
『クラスの女子ほとんどが狙ってるね』
ふふふと怪しく笑ってたなぁ。
「それがさ、もう学年のアイドルなんだよ」
「……ん?」
「クラスから大出世。学年のアイドル。因みに大路は学年の王子様」
そのまんますぎるよねーと悠里は笑う。
が、私はそれどころじゃなかった。
学年のアイドル、柏木聖也。
確かに可愛かったよねー。
格好いいけど可愛い。
アイドルかぁ。
あれ?
何で私なんだろ。

