―――――…… 「雨、止まねぇなぁ〜…」 あの日から数日が経った。 梅雨は終わる気配なく、雨の日が続いている。 「尚斗ーっ、俺はどうしたらいいっ!?」 「何がだよ……」 「もうすぐ夏だぞ!?夏といや彼女だろ!?」 「知らねー…」 セージはいつもお気楽でいいな……。 悩みなんか悩みなんか無さそうだ。 「お前はいつでも女ができるからって……」 「そんな事、言った覚えないし……」 同じやり取りを去年もしたような気がするけど、気にしないでおこう。 彼女欲しいは、セージの口癖だ。