坂田家の日常




尚也が仕事を頑張ってるのは、家族の誰もが知ってる。



だから夢に向かって頑張ってもらいたい。



「ねぇねえ、尚斗兄ちゃん」

「ん?」

「尚也兄ちゃん、ムリしてないよね?」

「…………」



尚也の事だから、突っ走るだろうな……。



「ムリしないとは言い切れないな……」




尚也が自分の部屋に戻るのを見届けて、俺は七海に尚也の憧れを紹介した。



「この人、カッコいい〜」

「パパとこの人、どっちがいい?」

「パパはママのものだから、こっち!!」

「…………」



さっきと言ってる事が違うのは、抜きにしよう……。