「奈緒美、」 「榊……」 「アイツが待ってる」 ドアを開いたのは榊。 姉貴は榊に言われて、車から出ていく。 「…………」 「お前ら、これ以上、首突っ込むなよ」 「……好きで首を突っ込んでませんよ」 「まぁ、奈緒美にもこれ以上、首を突っ込ませねぇけどな」 「…………」 もしかして、榊や眞里が引退するのって……――― 「奈緒美は後で連れて帰る。先に帰れ」 「あっ……」 聞きたい事は聞けなかった。 だけどたぶん、そうなんだろう。 榊も眞里も、姉貴のために引退する。