『絶対誰にも言わないでよね』
……と、家をでる前にも菜緒子に言われて、正直セージに言おっかな〜…とか考えてしまった。
そんなに何回も言われたら、無性に言いたくなるってのが、人間の性(さが)だと思う。
ただ菜緒子はいつもと変わらない地味子姿だったから、誰にも言わないんだろうなぁ…。
「よ、尚斗。今日はしけた顔してんな〜」
「うっせ。こっちはいろいろと考え事があるんだよ」
「お前も大変だな〜」
朝っぱらから煩いセージ。
こっちは菜緒子の恋愛話のせいで、内心ハラハラしてんだよ。
これは兄としてな。
メニュー