時刻はもう夜の8時くらいか。 家を出たのが4時くらいで、アジトを出たのが5時過ぎ。 それから黒塗りの車で、数ヵ所回ってた。 「もう、俺、帰りたい……」 「今さら簡単に帰れるわけねぇだろ」 「知ってるし…。奈緒美さん…怖いし…」 いつも元気なセージでさえ、意識喪失しそうな感じ。 すると、車はある一ヶ所に停まった。 「姉貴、ここは?」 大きな、今は使われてない工場の跡地。 「お前達は車から出るなよ」 「姉貴っ!?」 「奈緒美さんっ!?」 ふと、言われた言葉が頭をよぎる。