坂田家の日常




姉貴が酒を飲んでた量は確かに多かったけど、いつもの姉貴からしたら少ない方だった。



よっぽど疲れてたから、酔いが回るのが早かったんだろう。



体力的にも、精神的にも。



「……奈緒美はいい弟を持ったな」

「答えてください」

「……………」

「眞里さん、」

「逃げる、ね。確かにそうなのかもしれない」

「…………」

「だけどもう少しなんだ」

「もう少し…?」



逃げてるとか、もう少しとか、よくわかんねぇ。



この二人……いや、それ以上の人達は、一体何をしてるのか。



「奈緒美には、このことは内緒にしといてくれ」