眞里が姉貴を抱え、ロビーにある二人がけソファーに寝かせる。
「尚斗兄、この人は…?」
「姉貴の知り合い…」
「マサトってどこで聴いたっけな……」
「菜緒子、もういいから先に戻ってろ」
「でも…」
「大丈夫だって、」
「……わかった」
菜緒子を先に会場に戻らせ、俺は姉貴のそばにいる眞里を見る。
あれだけ探したのにも関わらず、眞里が現れた。
もしかすると眞里は、ずっと姉貴のそばにいて、見つからないように隠れてたんじゃないのか?
「尚斗君だっけ? 後は奈緒美をよろしくね」
「……姉貴から、逃げるんですか?」



