坂田家の日常




眞里を探せなくなった途端、酒を飲もうとする。



ようやく自由に歩き回れるようになったら、姉貴は立ち上がって……――



「はっ!?」



姉貴の隣りに座っていた俺は、着ていた紺のブレザーの襟を掴まれ立たされる。



「行くぞ、」

「いや、俺メシ食って……」

「んなの、後でいいだろ」

「ちょっ……」



よくねぇし!!



尚也は女に囲まれサイン書いてるし、菜緒子は俺に手をふってるし。



しかも尚也、こっち見て目をそらしやがった。



「……あり得ねぇ…」



なんでいつも俺が姉貴の被害に合わなきゃいけないんだよ……。