―――その日は本当に普通の日だった。 ゴールデンウィーク明けて一週間は経ってたし、学校もセージも相変わらずだった。 家にはいつも通り兄貴と姉貴は家にいなくて。 尚也はドラマの撮影がまだあるからっていって、家に帰って来てなかっただけで。 親父と母さんは二人ソファに座って、イチャイチャしながらテレビ見てるし……。 就寝時間になった七海はもうすでに寝てた。 菜緒子もいつも通りの菜緒子だった。 「尚斗兄、話あるんだけど……」 ―――あの時までは。