「じゃ尚斗兄、菜緒子。俺行くから」 「気を付けていけよー」 「尚斗兄!!のんびりしてないで、あたし達も学校!!」 「ヤベッ…!!」 菜緒子に言われて時計をみると、いつもの登校時刻を過ぎていた。 「尚斗兄!!先行くね〜!!」 いつもの地味子スタイルで、家を出ていった菜緒子。 俺も早く出て行こーっと。 ―――日常が非日常になる。 そして非日常が日常へと変わっていく。 この時から俺の日常は、少しずつ変わり始めてた。 俺が気づかぬ内に……―――