「それはアレだろ。あの家はこれより倍の量を貰ってるからだろ」 「あー…うん。確かにそうかもね……」 「それよりこの服…」 「これ、新作だしレア物だよ」 「セージが喜びそうだな……」 あいつ大ファンだし。 「尚斗兄、奏世ちゃんがいても部屋に逃げなくなったね」 「慣れだよ、慣れ」 「もういっそ、奏世先輩と付き合っちゃえばいいのに」 「…………」 なぜ我が家は、俺と雨宮奏世をくっつけようとする。 「七ちゃんも、奏世ちゃんがお姉ちゃんになったら嬉しいよね」 「うんっ!!」 「……………」