坂田家の日常




仕分けが終わった頃には、もう姉貴は食べあきたのかせんべいを食べてた。



「これセージ君に」

「うわっ!!サンキュ、尚也!!」



俺の分と尚也の分のチョコを貰ったセージは、ご満悦で家に帰っていった。



「尚斗兄も尚也も、今年はたくさん貰ったね〜」

「俺より尚斗兄の数だよ。やっぱすごいよ尚斗兄は」

「あんま嬉しくねー…」



リビングに充満する匂いだけで吐きそうだ。



「こんばんはー」



玄関から声が聞こえたかと思うと、リビングの扉が開いた。



「奏世ちゃんだ!!」

「七海ちゃんこんばんは」



雨宮奏世だ……。