坂田家の日常




尚也達に混ざり、俺も中身を確認して仕分けをしていく。



「尚也〜まだ〜」

「奈緒美姉も手伝ってよ……」

「ヤダ」



ソファーに座り悠々とテレビを見ている姉貴。



その傍らには、食べたのであろうチョコの残骸。



「あら、これスゴく高いでしょうに」

「おいしいの?」

「七海ちゃんにはお口に合わないかな」



母さんと七海が市販のチョコを仕分けながら、母さんが高いと言ったチョコに姉貴の手が伸びる。



「これあたしが食べてもいいっしょ?」

「どうぞご自由に」

「奈緒美さん、俺も!!」

「セージにはやんない」