坂田家の日常




真壁と待ち合わせをしているという菜緒子が先に家を出て、俺達はゆっくりと歩き出す。



「……セージ、何企んでるんだよ」

「なーんにも」



それが怪しいんだって。



いつものセージなら、バレンタインの今日は彼女が欲しいとか言ってるはずなのに。




学校につく頃には、セージは浮き足立ってる。



「…………」

「うわぁーお」



生徒玄関の下駄箱には、ところ狭しと溢れんばかりのチョコと、手紙がズラリ。



クラスごとに並んでるから、真壁の分もあるうちのクラスの前の下駄箱は大変な事に。



「うひょーい」