その頃の俺は、今みたいな性格じゃなくて、真壁みたいな性格の奴だった。
姉貴にもよくたてつくような奴でさ。
『みんなありがとう。これ全部食べるね』
――その一言は、何気なくだったんだろう。
俺が貰ったものだから、俺が食べないといけないと思ったからなのかもしれない。
今になってみれば、後悔する言葉。
『尚斗くん、これ全部食べるの?』
『うん。だって食べるって言ったし』
『でも尚斗くん、全部食べれる?』
『うーん。でもオレのだし、オレが食べる』
小学生だから多くないっちゃ多くないけど、小学生にしてはたぶんあの量は多かった。



