坂田家の日常




姉貴と菜緒子が話し出したから、俺は自分の部屋に向かった。



「ったく、姉貴め。人の不幸を笑うなっつーの」



あん時の俺が、どんな状態だったか、わかってんのか?





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あれはまだ俺が小学生の時。



たしか6年生だったかな。



季節はもちろんバレンタイン。



その頃から自分でいうのもなんだけど、とにかくモテてた。



だからバレンタインチョコもたくさん貰った。



『尚斗くん、これあたしから』

『これはあたしから!!』

『おいしいから食べてね!!』



『みんな、ありがとう』