リビングにはもう家族に溶け込みすぎてる雨宮奏世。 帰る気はあるんだろうか……。 「奏世先輩、帰りはどうするんですか?」 「ん〜、電車で帰るよ」 「お外が暗かったら、尚斗兄ちゃんに送ってもらえばいいよ!!」 「そうするよ〜」 ……何故そうなる。 「尚斗〜、こっち来て一緒に飲めよ〜」 すでに酔ってる姉貴。 「あのなぁ、高校生に酒を進めんなよ……」 「なぁに、固いこと言ってんのよ〜」 「姉貴、飲み過ぎだって」 「あぁ?」 「いや、うん…」 酔ってる姉貴に絡まれたら厄介だ。