坂田家の日常




――――――……



「チッ、多いな」

「…………」

「誰だよ、ここに行こうと行ったのは」

「…………」


――姉貴、あんただよ。




ちょっと有名な神社に初詣に来た。



本当なら地元の小さな神社でお参りするつもりだったんだけど、姉貴がここに来たいっていうから……。



元日じゃないにしても、この人混みは予想できただろうに。



「尚斗兄ちゃん、まだ〜?」

「まだまだ先だよ、」

「もう疲れたよ……」



七海は迷子にならないように、俺の服の裾を掴んでいる。



姉貴が思い付きでどこかに行くから、それに振り回されっぱなし。