こうなってしまったら、姉貴を止めるのは一苦労。 「尚斗……」 「わかってるって、」 幹部の人に、女の子と引き離された姉貴の所に向かう。 「姉貴、もう帰ろ」 「ここで諦めろって言うのかよ」 「いや、そうじゃなくてさ。ね?」 「一発殴らないと、気がすまない」 「いや、だからさ……」 どうしてこうなるんだろう……。 「姉貴……」 「尚斗、あんたはどっちの味方なのよ」 「いや、味方とかそう言うんじゃなくて……」 「だったら黙ってろ」 「…………」 ここに連れてきたのは姉貴なのに……。