「再来週か…。ドラマの予定はなかったよな…」 手帳を見ながら、予定をチェックする雨宮奏世。 「再来週ね〜。パパ空いてるかしら?七海ちゃんも楽しみね!!」 「うん!!」 カレンダーに文化祭と書き込み、夫婦で来ると言う母さん。 もう来る気満々じゃねーかよ……。 「何か楽しくなりそうだね」 「楽しくなるどころか、めんどくさい事になりそうな気しかしない」 「……それも、なくはないね」 絶対めんどくさい事にしかならない。 振り回されるのがオチ。 ――これは文化祭約2週間前の出来事。