坂田家の日常




セージはそのモデルが好きで、雑誌を買うなり、同じファッションにしようとする。



モテたいがために……。



セージとあのモデルはもとが違うんだから、同じファッションにしたからってモテるはずがない。



しかも俺達からじゃ少し年齢が離れてる。



セージなその事をわかってるのか?



「はぁ〜…。やっぱり俺は恋愛に向いてないんだろうか……」

「今さら何を」

「……コホン。尚斗は黙っといて。そりゃ俺はな、菜緒子ちゃんと付き合えるなら神が舞い降りたも同然だけど」

「菜緒子ぐらいで神をほざくな」

「ぐらいじゃねぇ!!菜緒子ちゃんは俺が今まで見た中で一番だ!!」