坂田家の日常




「直樹くん、結婚するのはいいけど、相手のご両親と話して婿とか決めなきゃいけないのよ」

「……だって、アイツ一人っ子だし」

「そうだぞ、直樹。それが言いたかったんだ」

「別にいーだろ……」



よくねぇから。



「じゃあわかったよ。今週中には連れて来るから」


投げやりな兄貴の言葉で、この日の昼の騒動は終わった。




だけどこれは、我が家を揺るがす事件の始まり。



我が家の問題児である兄貴が、これで終わるはずがない。



本当の嵐は、この後すぐにやってくる。




それはほんの些細な日常。



昼休みにから始まっていた。