坂田家の日常




前に付き合った女に、なんか違うと言われて、それから女を作らなくなった。



俺は俺だっつーの。



違うって言われても困るし。



それに今は家の女共が手にかかるから、そんな事考えてる暇はないんだけどな。



なにせ姉貴は人一番手におえないんだから。



「あーあ。俺もあんなモデルみたいになりてぇ!!」

「……素材が違いすぎるぞ」

「夢見るくらいならいいだろ!!なれねぇってわかってるんだからよ!!」

「…………」



セージの部屋に貼ってある、誰もが見てもカッコいいと言うだろうモデルのポスター。



確かにカッコいいんだよ……。