何で兄貴? もしかして帰って来てんの? 「奏世先輩だけならいいけど、直樹兄の対応なんて尚斗兄しか出来ないよ」 「…………」 そう言われると考えてしまう。 兄貴は姉貴同様、絡まれるとちょっと厄介だったりする。 姉貴みたいに手を出さないからまだいいんだけど、兄貴はスキンシップが激しい。 「だからお願い!!」 尚也にそこまで言われると、断れなくなる。 「ったく……」 仕方なく部屋を出た俺は、リビングに行く足取りが重い。 「よっ、尚斗。久しぶりだな」 「兄貴……」 あんたは今日も元気だな。