坂田家の日常




まだ夕方なのに尚也がいるのは珍しい。



「おかえり、尚斗兄」

「母さん達は?」

「買い物に行った」

「お前も早かったな」

「あ、うん。今日はオフだったから……」

「……………」

「……………」

「………んだよ」



妙に尚也のテンションがおかしい。



「尚斗兄さ、奏世先輩と連絡とってる?」

「何でだよ……」

「奏世先輩、家に来た日から連絡とれなくて……」

「ふーん」

「あの日帰ってきた尚斗兄がおかしかったから、何かあったのかなとか思ってさ」

「別にお前が気にするような事は何もねーよ」

「そう……」